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【ロング】タクシーでアクアラインを渡ってガス欠になりそうになった話

投稿日:2018年9月11日 更新日:

前回まで、私が約半年のタクシー乗務で行った、方角別の最高到達点を紹介してきました。

 

【ロング】方角別最高到達地点①(東西)

【ロング】方角別最高到達地点②(南北)

 

 

今回は、東西南北の最高到達点ではありませんが、タクシーを始めてから一番印象に残っているロングの話です。

 

【往路】 丸の内ホテル(東京都千代田区)~千葉県循環器病センター(千葉県市原市)

月曜日の早朝5時、都内を走るタクシーが最も少なくなると思われる時間帯。

同時に、お客さんも最も少なくなると思われる。

 

休憩時間がかなり余っており、その消化のため、

長距離狙いでホテルに付けることに。

 

場所は過去、成田空港行きの実績のあるホテル、

東京駅丸の内口の「丸の内ホテル」

 

行ってみると、他のタクシーは1台もいない。

 

読書をしながら待つことに・・・

 

・・・1時間経過。

 

客が来ない。

というか、ホテルの人の出入りがほとんどない。

 

流れのない状況で不安になりつつも、さらに待つ。

 

・・・2時間経過。

諦めかけたその時。

 

 

ホテルのエントランスからではなく、

外の歩道から早歩きで、こちらに近づいてくる私服の青年の姿が!

 

 

まずい!!!

せっかくホテルで2時間も待って、あわよくば、早朝ホテルをチェックアウトして成田空港に行く外国人のお客様を狙っていたのに!!!

 

 

 

青年と目が合ってしまった。

 

「大丈夫ですか?」

 

タクシー乗務員は正当な理由(付き人無しの泥酔者等)なしに乗車拒否をしてはならない(ハズ!)。

 

「(大丈夫ではないが、ひきつった笑顔で)大丈夫です・・・!」

 

終わった、何もかも・・・

 

行先はどこだ?どうせ近くのオフィスかそこらだろう・・・

 

 

 

 

「とりあえず、アクアラインを渡って欲しいんですが・・・」

 

え?なんて?

アクアライン?

・・・マジっすか!?

 

タクシーの航続距離は400~500kmだったと思う。

隔日勤務だと稀に燃料切れになることがある。

しかも今回の乗務はジャパンタクシー。

新型のジャパンタクシーは旧型に比べて、燃費はいいけど航続距離がやや短めなので燃料切れになりやすい。

(日勤、夜勤はスーパーロングでも出ない限り燃料切れの心配はない)

 

 

一応、あわよくば成田空港を狙っていたということもあり、

少なくとも片道成田分の燃料が残っていることは確認しているが、

とっさにこんな言葉が出てしまう。

 

「あ~、ちょっと燃料が・・・」

「あ、じゃあ別のタクシーに乗ったほうがいいってことですかね?」

 

青年はかなり急いでいるようで、後ろに並んででいる別のタクシーに向かおうとするが、全力で引き留める・・・

 

「・・・ちょっと待ってください!確認しますので。ちなみに行先はどのあたりですか?」

 

 

「循環器病センターという場所なんですが・・・」

 

初めて聞く施設名。

Google mapで距離を確認する。

およそ70kmとのこと。

ちょうど都心から成田空港に行く距離と同じくらい。

確かに、アクアラインを渡っていくルートだ。

 

メーターに表示されている車の航続距離は約120km。

よし、何とか行くことはできそうだ。

 

「OKです。どうぞ!」

 

Googlemapのナビ通りのルートで進行することに。

呉服橋から高速に乗り、湾岸線経由でアクアラインへ向かう。

 

「だいたいいくらくらいかかりますか?」

「まぁ、成田空港と距離が同じくらいですから、2.5万くらいかと思います。3はいかないかと。」

「いやぁ、アクアラインのバスに3分間に合わなくて、やってしまいました・・・」

なるほど、青年が東京駅から乗ってきた理由がわかった。

 

「毎日アクアラインで通勤しているんですか?」

「いや、週末だけ東京に帰ってくるんですが、昨日は夜更かししてしまって、寝坊しました。」

「ご苦労様です。」

 

なかなか気さくな青年で、車内の空気を和ませてくれる。

 

「いやぁ、タクシーで初めてアクアラインを渡りますよ。」

「無理行っちゃって申し訳ないです。」

「とんでもないです。感慨深いです。」

 

湾岸線の分岐を木更津方面へ。

 

アクアトンネルに突入。

 

最高速チャレンジにもってこいの、トンネル直線区間の下りを、

眠くなるような法定速度で駆け降りる。

 

長い長いアクアトンネルを抜け、海ほたるPAをスルーし、

橋を登っていく。

 

橋の頂上付近で絶景が広がる!

雲一つない快晴。真っ青な空と海。視界も良好。

対岸には木更津の工業地帯が見える。

 

【イメージ写真】

 

 

青年も「普段バスで見る景色より綺麗」と感動。

視界の広いジャパンタクシーでよかったです。

 

あまりの絶景と、タクシーでアクアラインを渡った感慨深さで、

鳥肌が立つ。

 

橋を渡りきると、そこにはのどかな田園風景が。

さらに車を内陸へ走らせると、標高こそは低いが、徐々に山深くなっていく。

 

都心のコンクリートジャングルからたったの1時間たらずで、大自然を満喫。

 

市原舞鶴ICで高速を降り、山を登って目的地へ到着。

目的地の循環器病センター、自然豊かな立地であるが、

近隣住民以外には「交通の便が悪すぎる」と不評らしい。

重篤患者が救急車で搬送中に仏様になってしまうとか。

 

タクシー料金は高速代込みで約2.5万円。

「高い勉強代になりました。」

と言い残し、青年は降りていきました。

 

 

【複路】 千葉県循環器病センター(千葉県市原市)~営業所(都内某所)

さて、せっかくだし観光でもして帰るか、なんて考えていたが、結構いい時間。

しかも、燃料がきわどい感じ。

営業所までの距離に対し、運転席メーターの航続距離が微妙に足りない。

営業所に電話で相談することに。

 

選択肢は以下

①エアコンを切り燃費走行で真っすぐ営業所へ帰る。

②最寄りのLPGスタンドで補給してから営業所へ帰る。

 

 

トランクのLPGタンクのメーター残量から計算すると、営業所的には経験的にたぶん①でも帰ってこれるとの判断。

最終的には乗務員の判断に任せるとのこと。

 

確かに②のスタンドは最寄りとはいえ、かなり迂回することになる。

最悪の事態は①で「アクアラインのトンネルの中でガス欠」になること。

しかし、高速を降りてからも営業所までは比較的距離があるので、

少なくとも高速中のガス欠は無いと判断。

高速降りてからは電気モーターのみでも最悪走れる。

 

かなり迷った挙句、①を選択。

 

メーターとナビの距離とにらめっこしながら、エアコンを切って帰る。

暑さと不安と闘いながら、何とか高速を降りる。

 

月曜の朝、最後の最後で渋滞にハマる。

しかし、渋滞には強いハイブリッドカーのJPNタクシー。

 

なんとか航続距離10kmを残し、ギリギリで営業所に到着。

やはり、表示の航続距離以上は走れるようです。







 

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