世界のタクシー

タクシードライバー経験者が教える 海外と日本のタクシーの違い

投稿日:2018年9月12日 更新日:

タクシードライバー経験者の私の実体験をもとに、日本と海外のタクシーの一般的な違いをお伝えしていきたいと思います。

 

日本と海外のタクシーの違い

海外のタクシーと聞くと、どのようなイメージを持つでしょうか。

ぼったくりにあったり、乱暴な運転をされたり、マイナスなイメージを抱く方が多いのではないでしょうか。

逆に言うと、日本のタクシーは世界的に見たらかなり特殊です。

 

日本のタクシーと比べると、海外の多くの国でのタクシーは主に以下のようなマイナスな傾向があります。特に途上国、貧しい国ほどこの傾向が多いです。数十年前の日本もこのような特徴が多かったのが、現在はかなり改善されてきたのではないかと思います。

 

まずは海外タクシーの悪いところから

 

悪いところ

ぼったくりが多い

これが最悪の特徴でしょう。ぼったくりにあうと楽しい海外旅行も、非常に不愉快な気分になります。

貧しい国ほどこの傾向が多いです。

私の行った国の中では、フィリピン・ベトナムが特に酷かったです。

 

ぼったくりの手段は様々です。

・メーターを倒さず事前に金額交渉もしていない場合、目的地到着後に法外な金額を請求される

・メーターを倒さず事前に交渉した料金を進行中または到着後に法外な料金を請求される

・メーターを倒すが、道を故意に遠回りされる

・メーター表示金額より1桁多い金額を請求される(ベトナムなど通貨の0の数が多い国は要注意)

・メーターを倒すが、追加で料金を請求される

 

追加料金の理由は以下が多いです。

全て、メーターには表示されない法的根拠の無いものです。

 

・道が渋滞している

・ガソリン代

・深夜割増

・チップ

・店や女を紹介した

・お釣りの小銭がない

 

それでは、なぜぼったくられるのか。

我々が外国人だからです。

特に日本人は、外国のタクシードライバーから見たら、鴨が葱を背負って来たようなものです。

完全に舐められています。

 

ぼったくり対策に対しては、長くなりそうなので、別の記事にしたいと思います。

 

運転が荒い

これは、タクシードライバーに限らず、一般ドライバーも同じですが、国民性や文化の違いが大きく出ると思います。

私が行った国のなかでは、中国(大陸系)が特に酷かったです。

無理な車線変更・割り込み、クラクション乱用、マナーの悪さでは最強クラスです。

 

最高速度に関してはタイが速いです。感覚的には全体的に日本の1.2倍速くらいで流れていると思います。クラクションはほとんど鳴らさないイメージです。

 

ベトナムやインドはカオスな感じです。マナーが悪いというよりは、ルールそのものが無い無秩序な感じです。クラクションは鳴らしまくりですが、日本のように感情表現や相手を威嚇する目的での使用は少ない気がします。スピードはゆったり流れています。というか出せないという状況です。

 

ヨーロッパではイタリアとかがヤバいらしいですね。行ったことないですが。

 

東京や大阪のドライバーの運転も荒いと言われていますが、海外に比べたら可愛いものでしょう。

 

 

接客態度・サービスが悪い

日本以上に接客態度がいい、というか、「お客様は神様」的な思想の国はないんじゃないでしょうか。

海外の多くの国はドライバー(店員)と客の立場は対等に近い感じです。

そのため、日本人からしたら、海外のタクシードライバーは接客態度が悪いと感じることが多いかもしれませんが、彼らの国ではその態度が標準である場合が多いと思います。

 

私が行った国でドライバーの態度が悪いというか、愛想が無いと思った国は、ドバイ、中国(大陸系)です。

 

乗車拒否が多い

接客態度に関連しますが、海外では乗車拒否が多いです。

タイで多い気がします。

原因はやはり、ドライバーと客の力関係の違いだと思います。

乗車拒否の主な理由はおおむね日本のタクシーの乗車拒否と同じですが、

・距離が短い

・距離が長い

・道が混んでいる

・自分の行きたい方向じゃない

・外人だから

・気分じゃない

・ガソリンが無い

・腹が減った

などが多いです。

 

 

言葉が通じない

これは、非英語圏の国に多いです。

(英語がまったくしゃべれないと、英語圏とか関係ないですが・・・)

私が行った国で特に英語が通じないと思った国はベトナム・中国(大陸系)・ロシアです。

 

英語が通じないドライバーとは、私はgoogle mapやgoogle翻訳を使って何とかやりとりをします。

 

チップが必要

これは、国の文化により様々です。

アメリカでは、チップが必須でその料金が決まっていると聞きました。

(行ったことないので間違っていたらごめんなさい。)

 

タイではチップの文化がありますが、必須ではありません。たまに要求されることはありますが、無視してよいです。

私の場合は、お釣りの小銭をチップとして渡すことが多いです。

 

ベトナムはチップの文化はあまりないようです。

(ぼったくりは酷いですが)

 

 

続いて、賛否が分かれるところについて。

賛否が分かれるところ

自動ドアでない

日本とその他諸外国のタクシーの決定的な違いです。

左側後部座席の自動開閉ドア(後付け仕様)は日本特有の文化です。

海外のタクシーには存在しません。(←間違っていたらご指摘ください。)

(メーカーで標準装備の自動ドアは当然あると思います。)

 

なので、当然ながら海外でタクシーに乗り降りする場合は、自分でドアを開閉する必要があります。

逆に、外国人は日本のタクシーでも自分で扉を開け閉めする人が多いです。

日本のタクシーでドアを自分で開け閉めする日本人は、海外によく行く人か、よほどせっかちな人のどちらかでしょう。

日本の自動ドアを楽で便利と思うか、煩わしいと思うかは人によります。

 

(個人的には日本のタクシーの自動ドアというか運転手が後部座席のドアを開閉する文化は不要と考えています。私もせっかちなほうなので、自分が客の立場なら自分のタイミングでドアを開閉したいですし、乗客が目視で確認をし、責任を負うことになるので、ドア開閉による事故も減るのではないかと思います。)

 

車内に生活感がある

海外では法人タクシーでもまるで、自分の車のような内装やカスタムを施した車が多いです。

東南アジア、特にタイでは多い気がします。

国王の写真や仏像などでコーディネートされた車両が多いです。

 

私個人的には、そのドライバーの個性が出ていて面白いので、極端に臭いとか香水がキツイとかでなければ賛成です。

 

 

車内で音楽が流れている

海外のタクシーでは何かしらの音楽やラジオが流れていることが多いです。

これには賛否あると思いますが、私は極端に大きな音でなければ賛成です。

日本のように会話のないシーンとした車内でお客さんと2人きりは気まずいです。

これも文化の違いですね。

 

ドライバーの行動が自由すぎる

多くの海外では、実車中に私用の通話やSNSをしながら運転するのが当然の文化になっています。時には食事を始めることも。

また、ドライバーがいきなりガソリンスタンドで給油を始めたり、トイレに行ったりすることも多々あります。

あとはいきなり途中から他の乗客が乗ってきたりということもあります。(白タクが多いです)

 

これも、文化の違いと言われればそれまでなので、あまりにも目に余る場合でない限り、それに現地でケチをつけることは私はしませんが、客を安全に最短で目的地に到着させることが、プロの運転手の仕事だと思いますので、これを阻害する行為にはあまり賛成できないです。

 

白タク、ライドシェアが合法

日本では一部地域のライドシェアを除き、白タク行為が法律で禁止されています。

 

海外ではそれが禁止されていない国も多いのです。

 

いわゆる個人的にやっている白タクはともかくとして、UberやGrabなどのアプリを利用したライドシェアは、海外においては法人タクシーよりも使い勝手がよい場合も多いです。

 

アプリによるライドシェアのメリットは、

・料金とルートがアプリで事前に把握できる

・ぼったくりがほぼ無い

(一度、インドネシアのジャカルタでぼったくられそうになったが、悪い評価を付けると脅して阻止しました)

・接客態度が良い場合が多い

(ドライバーの評価システムがあるのと、平均年齢が若いのが要因と思う)

・料金がメータータクシーより安くなる場合もある

(国や地域による)

 

デメリットは、

・アプリでの操作が必要

・アプリで呼んでから配車までに数分かかる

(流しのタクシーに乗った場合が早い場合もあるが、逆に流しが全然いないときはメリットにもなる)

・料金がメータータクシーより高くなる場合もある

(国と地域による)

・既存のタクシー産業に影響を及ぼす

 

私にとってはメリットのほうが圧倒的に多いので、海外でのアプリによるライドシェアは大賛成です。

 

乗用車タイプ以外のタクシーがある

日本ではタクシーと言えばいわゆる四輪の乗用車タイプのものしかありません。

(しいて言えば京都や浅草、鎌倉の人力車は乗用車以外のタクシーと言えなくもないが、移動手段というよりは観光目的ですね。)

 

 

最も有名なのは、タイを始めとした東南アジア諸国のバイクを改造した三輪車タイプのタクシー(タイではトゥクトゥクと呼ばれる)ですかね。

これもどちらかと言えば、最近は日本の人力車のように観光目的が主になってきて、タイでは数を減らしています。料金も普通のメータータクシーのほうが安いですし。風情があって好きですが。

 

実用性という意味では、二輪バイクタイプのタクシー(バイタク、モタサイなど色んな呼び方がある)がいいです。市街地の短距離利用では渋滞を軽減できるので最強です。

安全性という意味では四輪タイプには大きく劣りますが、リスクを取るか、時間を取るか、状況により使い分けるのがいいと思います。

料金も短距離であればメータータクシーより安い場合が多いです。

(長距離は断られる場合が多い、というかかなりしんどい)

 

その他、フィリピンのバイクのサイドカータイプや自転車のサイドカータイプのものもあります。

 

 

最後に良いところです

 

良いところ

 

料金が安い

海外タクシー、主に物価が安い国での圧倒的、最大の利点は「料金が安い」これに尽きると思います。

日本人であれば、日本のタクシーに乗るより明らかに料金的には利用しやすいでしょう。

安い国では日本の5~10分の1くらいの料金です。

 

気さくな運転手も多い

これは国というかドライバーによります。

こちらは外国人なので珍しがって話しかけてくるドライバーがかなり多いです。

現地人しか知らない店や夜の街の情報などは、初めて行く街ではタクシードライバーに聞くのが一番手っ取り早いですが、ぼったくりにもあいやすいので、注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

次回は、これらの違いを踏まえて、海外でのタクシーの拾い方を解説していきたいと思います。

 

 







 

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