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タクシーに人型ロボットを乗せた話

投稿日:2018年9月20日 更新日:

深夜の人気のない明治通り。

 

広尾付近を進行中、

若い男性が手を挙げている。

 

近くに付けると、ぞろぞろと仲間が乗り込んでくる。

 

 

「荷物をお願いします。」

 

男性に言われトランクを開けるものの、

何かがおかしい。

 

トランクに入れるような大きな荷物を誰も持っていないのだ。

 

 

それでも一応、搬入を手伝いに降りて行くため、運転席のドアを開けようとすると、

 

「自分で入れるので大丈夫です。」

 

男性の冷静な一言に従い、発進の準備を進める。

 

チラッと後ろを見た、その時、お客様の荷物の意味を理解した。

 

 

 

 

 

 

仲間だと思っていた1人がトランクに自ら入り込んできたではありませんか。

 

いや、あれは仲間ではない。お客様の荷物「人型ロボット」だ。

 

なぜなら、このタクシーの定員は運転手の私を含めて大人5人。

すでに、助手席に成人男性1人、後部座席に成人女性3人、運転席に私の計5人。

定員MAXである。

これ以上、人間をこのタクシーに乗せることはできないのだ。

 

「日赤通りを上がってください。」

「かしこまりました。」

 

お客様達は荷物について、何も言わない。

冷静沈着である。

私もあえて触れない。

 

 

日赤通りの上り坂に差し掛かる。

 

さすがに、大人5人+人型ロボット1体を乗せた車。

かなりの重量を感じる。

 

道中、後ろから人型ロボットの声らしき音が聞こえてくるが、誰も反応しない。

 

 

 

目的地に到着。

 

運転席のレバーでトランクのロックを解除。

清算を済ませる。

 

「荷物」の事を気にして外に出ようとすると。

 

「もう出しましたんで大丈夫です。」

 

いつの間にか人型ロボットは外に出ていた。

それにしても、精巧なよくできたロボット。

 

何事もなかったかのように集団は夜の街に消えていった・・・

 







 

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