お待たせいたしました。(←誰も待っていないw)
世界のタクシーシリーズ、国地域別編を始めます。
このシリーズでは、世界各国の都市を走るタクシーを実際に私が乗った経験に基づき、国や地域ごとに独断により評価をし、その利用方法や特徴などを紹介していきたいと思います。
なお、全般的な世界のタクシー情報は、以下の記事を参照してください。
・現役タクシードライバーが教える 海外と日本のタクシーの違い
・現役タクシードライバーが教える 海外タクシーぼったくり対策
国地域別第1弾はロシアのヤクーツクのタクシーです。
・・・ヤクーツク?どこそれ?
という方が多いでしょう。
ヤクーツクとはロシアの極東シベリアに位置する、人口20万人クラスの都市です。
1月の平均気温はマイナス40℃を下回り、世界一寒い都市ともいわれています。
(実際にはもっと寒い場所がロシアにありますが、そこは人口1000人以下の村ですので、都市とはよべないでしょう。)
日本に生活する私たちは、マイナス40℃の都市の生活を想像するのはなかなか難しいのではないでしょうか。マグロの冷凍庫と同じ気温ですw
そもそも、タクシーが走っているのか??
そんな極寒の地に、1月の真冬のクソ寒い時期に行ってきました。
もくじ(文字タップで移動)
評価
ロシア・ヤクーツクのタクシーの評価は以下の通りです。
※2017年1月の情報です。
※管理人の実体験、独断による評価です。実際と異なる場合がありますのでご了承ください。
英語の通じやすさ
日本語はともかく、英語が全く通じません。
ホテルのフロントや空港のインフォメーションですら、英語が通じないので、
そこら辺のタクシードライバーに通じるわけがありません。
ワンツースリーが通じないレベルです。
ロシアという国自体、英語が通じない印象ですが、ヤクーツクは最強レベルに通じません。
真冬のクソ寒い時期に観光に来る物好きな外国人はほとんどいないのでしょう。
私はロシア語が話せないので、google翻訳アプリでなんとか乗り切りました。
運転マナーの良さ
ロシアと言えば、おそロシアな運転を想像していましたが、ヤクーツクの運転手は比較的まったり走行している印象でした。運転手にもよるでしょうが。
接客態度の良さ
接客態度は全体的に可もなく不可もなくといった感じでした。これも運転手によるでしょう。
ぼったくりの少なさ
私がヤクーツクで利用したタクシーは、料金交渉制のタクシーと配車アプリのタクシーです。メータータクシーは利用しませんでした。そもそも存在していないのかもしれません。
空港から宿に向かう際、空港でSIMカードを購入することができず、配車アプリを利用することができませんでした。
空港の外に出ると、極寒のマイナス40℃。
↓空港のロータリーの状況
とっさに近くにいたタクシーに乗り込み運転手の言い値でホテルに向かいます。
やや割高に感じましたが、とてもじゃないですが、タクシーの料金を交渉している余裕はなかったので利用せざるをえない感じでした。
ちなみに、ヤクーツクで利用した配車アプリは「maxim」というものです。
maxim利用では遠回りなどされることもなく、アプリに表示された料金通りでした。
利用方法はUberやGrabなどとほぼ同じ。
Uber、Grabはヤクーツクでは対応していませんでした。
交通の円滑さ
交通量が少なかったので、渋滞などにハマることもなく、スムーズに移動できました。
しかし、道路が雪で覆われているため、速度はゆっくり目でした。
車の綺麗さ
車の外装は泥や埃でかなり汚れています。マイナス40℃では洗車ができないのでしょう。
そしてボロいです。
料金の安さ
正確な料金の記録が残っておらず申し訳ないですが、少なくとも日本のタクシー料金よりはかなり安かった(1/2-3程度か)と記憶しています。
利用方法
利用方法は日本や他の海外とほとんど同じです。
・客待ちタクシーを拾う
・流しのタクシーを拾う
・配車アプリ(maxim)を利用する
地方都市のため、流しのタクシーは少な目です。
その他エピソード
エンジンが凍らないよう吸気口を塞がれた車
車にはエンジンを冷却するための吸気口があります。ここ、ヤクーツクでは気温があまりにも低いため、エンジンの防寒対策として吸気口を断熱シートのようなもので塞いでいます。
車外で雑談をするタクシードライバー
タクシーの外で煙草を吸いながら仲間と戯れる。日本でもよく見かける光景です。
なんと、真冬のマイナス40℃のヤクーツクでもその光景が見られるとは。
体が順応するのでしょうか。
カチンコチンの食材
最後に、タクシーとは全く関係ないですが、マイナス40℃の世界では冷凍庫が不要です。
市場ではカチンコチンになった食材が屋外で並べられていました。
まとめ
マイナス40℃の極寒のヤクーツクでも、タクシーは元気に走っていました。公園では子供が元気に遊んでいましたし、街にも活気がありました。ロシア人のたくましさが感じられました。興味のある方はぜひ、真冬のヤクーツクへ行ってみてください。