こんな方におすすめ
- 車の維持費が馬鹿らしく、維持費を安くしたい人
高燃費車の維持費が馬鹿らしくなり、維持費の安いコンパクトカーに乗り換え、それでも馬鹿らしいので最終的に車を手放した筆者が解説します。
車の維持費が馬鹿らしいと思う理由
生涯で家が買えるくらいの高額な維持費がかかる
例えば、20~70歳までの50年間マイカーに乗り続けた場合の車にかかるトータルの費用(購入費-売却費+維持費)は3000~5000万円程度といわれています。
家が買えます。
車種や使い方により一概には言えませんが、だいたい年間で60~100万円、月々5~8万円、1日あたり1600~2700円くらいかかる計算です。
もちろん、これは一般的な車種や乗り方での場合で、車種や乗り方次第ではこれ以上になります。
この費用負担以上のメリットがあなたの車にはありますか?
将来的な資産になりにくい
基本的には車は消耗品です。
不動産やゴールドなどと異なり、買った瞬間から資産価値は下がり続け、価値が上がることはほぼないです。
(ごく一部の車は希少価値が付き、購入時の金額より価値が上がることはありますが、それを狙うことは難しい)
購入時は高額な車も売却時は二束三文です。
維持費の馬鹿らしい車を手放すべき人
趣味目的の貧乏人
まさに昔の私です。ほぼ車を維持するために給料の大半を車につぎ込んでいました。
車は数ある趣味のなかでも、最もお金がかかる趣味の一つです。
車が好きで車を趣味としたい気持ちはよくわかりますが、それを続けることで永久に貧乏から抜け出せなくなります。
車を趣味とすることはある程度年を取ってからでもできます。若者が車をステータスにナンパする時代は終わりました。
よって、車貧乏から抜け出したい車好きの人は以下のような人生プランがおすすめです。
①いったん車を手放す(実用的に車が必須であれば維持費の安い車に変える)
②勉強・投資や今しかできないことに時間とお金を使い収入、資産を増やす
③金銭的に十分な余裕ができてから車を再購入する
ドライブがストレス解消でドライブ依存症の人は、まずはそのストレス源を排除することをおすすめします。
維持費の馬鹿らしい車を手放し代替移動手段を使う
車の維持費が馬鹿らしいと思ったら、まずはマイカーを手放し代替移動手段を使うことを検討してみてください。
マイカーの代わりの主な移動手段は実用性がマイカーに近い順に以下。
カーリース
マイカーの実用性に一番近いのがカーリースですが、以下にあてはまらなければ、車の維持費を安くしたい人がマイカーからカーリースに乗り換えるメリットはほぼないです。
- 法人の節税目的(リースなら全額経費処理できる)
- 数か月程度の短期利用
長期的に乗るなら、現金一括でマイカーを買った方がトータルの費用は安いです。
レンタカー・カーシェア
車の維持費を安くしたい人は、まずはカーシェア、レンタカーの利用を検討するといいです。
特に、カーシェアは借りられる場所が多く、手続きも簡単でマイカーにかなり近い使用感です。
ぜひ、マイカーを手放す前に一度試してみてください。
カーシェアなら、入会金、月会費などが無料の「カレコ」がおすすめです。
マイカー無しでも意外となんとかなることがわかると思います。
公共交通
タクシー
タクシーは料金が高いイメージがありますが、上記のとおりマイカーのトータルコストに月々5~8万円かかることを考えたら、必要に応じてタクシーを使った方が安いのではないかと思います。
最近のタクシーは配車アプリで簡単に呼べます。マイカーを手放す前にぜひ一度試してみてください。
【おすすめの配車アプリ】
「GO」
新規インストールで500円分、さらにコード(友達等から入手)入力などで総額7000円分のクーポンGET!
「DiDi」
新規インストール+コード「8474JVZU」入力で1000円分のクーポンGET!
新幹線・飛行機
マイカーを持っていても長距離移動は結局新幹線や飛行機を使うことを考えたら、維持費が馬鹿らしくなります。
バイク・自転車・徒歩
天気のいい日はバイク・自転車・徒歩。雨の日だけはタクシーと使い分ければお得です。
車の馬鹿らしい維持費を安くする方法
車の維持費は馬鹿らしいが、マイカーを完全に手放すことは難しい・・・
という人はマイカーの維持費を安くすることを検討してみてください。
車の維持費は大きく
- 固定費(所有しているだけでかかる費用)
- 変動費(走行距離や使い方に応じて変わる費用)
の2種類に分かれます。
それに加えて「車両価値の減少」という表には出てこない見えない維持費も存在します。
固定費を安くする
コストインパクトの大きい順に解説します。
駐車場代(月極)
実家や社宅・寮など駐車場を格安で借りている人を除き、最もインパクトの大きい固定の維持費だと思います。
特に、首都圏の都市部は駐車場代が全国的にも高額で、都心では相場が月5万円以上とまさに馬鹿らしい金額です。
例えば駐車場代を月額5000円でも減らせたとしたら、年間6万円の削減なのでそこそこ大きいです。
安い駐車場検索サイトを使う
PMC というサイトなら、地域相場より3割程度※安く月極駐車場を探せます。
※エリアやタイミングにより変動するが、平均で3割くらい
【PMCが相場より安い理由】
- マンションやオフィスなど市場に出回っていない空き駐車場を「格安」で有効活用している
- 駐車場専門企業が多数の駐車場をまとめて運営している
現時点で条件にあう駐車場がなくても、とりあえずサイトで登録しておけば、条件にあった駐車場が出てきたときに紹介してもらえます。
自動車保険代
自動車保険代を安くする方法は以下。
条件を見直す
基本的に、「自分や自分の車」に対する補償は必要最低限でよいと思います。
特に「車両保険」は不要と考えます。
理由は以下。
・保険を使うと等級が下がり今後の保険料が上がるので、細かな修理で車両保険を使うと損する
・支払う保険料がもらえる保険金額の期待値より小さい(保険金を請求するような大事故の確率は低い)
・車両保険を払わずその余ったお金を修理代に充てたほうがよい
・最悪全損で車を失うことになるが、それ以上のことはない
一方、「相手に対する賠償」は金額が青天井なので、対人・対物賠償は無制限で入っておくべきです。入らず事故ったら人生詰みます。
一括見積比較で安い自動車保険を探す
自動車保険の一括見積サイトなら複数の自動車保険の見積もりを簡単に取れるので、安い保険を探しやすいです。
おすすめの一括見積サイトは「インズウェブ」です。
自動車保険が安くなるアプリを使う
例えば、ソニー損保の「GOOD DRIVE」というアプリを利用すると、保険料が安くなります。
アプリがあなたの運転の事故リスクを計測し、事故リスクが低い人には保険料が最大30%キャッシュバックされます。
GOOD DRIVE ご契約者の91.2%※が
「20%~30%キャッシュバック」
相当の運転スコアとなっています。2020年12月末日時点で有効なご契約の計測結果です。(未計測の方は含みません。)なお、キャッシュバック率は保険満期日またはキャッシュバック手続が完了するまで変動します。
sonysonpo.co.jp より引用
余談ですが、アプリが事故リスクを減らすアドバイスをするので、実際に事故リスクが15.3%減ったとのことです。
自動車税
自動車税は「排気量」と「新車登録時期」で決められているため、基本的に削減するためには車(排気量)を乗り変える必要があります。
新車登録時期と排気量別の自動車税は以下のとおり。
用途区分 | 総排気量 | 新車登録時期別の税額 | |
---|---|---|---|
2019年9月30日以前 | 2019年10月1日以降 | ||
自家用乗用車 | 1リットル以下 | 29,500円 | 25,000円 |
1リットル超~1.5リットル以下 | 34,500円 | 30,500円 | |
1.5リットル超~2.0リットル以下 | 39,500円 | 36,000円 | |
2.0リットル超~2.5リットル以下 | 45,000円 | 43,500円 | |
2.5リットル超~3.0リットル以下 | 51,000円 | 50,000円 | |
3.0リットル超~3.5リットル以下 | 58,000円 | 57,000円 | |
3.5リットル超~4.0リットル以下 | 66,500円 | 65,500円 | |
4.0リットル超~4.5リットル以下 | 76,500円 | 75,500円 | |
4.5リットル超~6.0リットル以下 | 88,000円 | 87,000円 | |
6.0リットル超 | 111,000円 | 110,000円 | |
自家用乗用軽自動車 | 一律 | 10,800円 | 10,800円 |
基本的には車の乗り換え以外で削減は難しいですが、少しでも安くしたいなら以下の方法があります。
電子マネー支払いでポイント還元
自動車税は以下の電子マネーで支払いができます。
- WAON
- PayPay
- nanaco
- FamiPay
いずれも還元率は0.5~1.5%程度なので、数十円~数百円程度の節約と微々たるものです。
車検代
車検は新車購入後は3年目、その後は2年に1回なので、削減はできますがしたとしても効果はそこまで大きくないです。
車検代を安くする方法は以下。
自分で車検を通す(ユーザー車検)
業者やディーラーに頼まず、「自分で」車検を通すことで車検代が安くなります。
比較する業者や車種にもよりますが、1-5万円程度安くなります。
安い業者を探す
「楽天車検」で近くの最安値の車検業者を簡単に探せます。
変動費を安くする
コストインパクトの大きい順に解説します。
ガソリン代(燃料代)
車の維持費の中でもダントツで大きなウエイトを占めるのがガソリン代です。
【ガソリン代の計算式】
ガソリン代(円)=走行距離(km)÷燃費(km/L)×ガソリン単価(円/L)
例えば、①月間走行距離1000km、②平均燃費10.0km/L、③レギュラーガソリン単価140円/Lとすると、月間のガソリン代は
①1000÷②10.0×③140=14000円
です。
よって、ガソリン代を下げる方法は以下の3通り。
①走行距離を減らす
②燃費を上げる(改善する)
③ガソリン単価を下げる
①走行距離を減らす
走行距離を減らすことは、車の使い方を変える必要がありかなり難しいです。
難しいですが、例えば「ルート検索性能の高いナビ」を使うことで、初めての道でも最短経路を走行することができ、走行距離を減らせます。
最短経路での走行を目的とするなら、車載ナビを使うよりアプリ「Google Map」がおすすめです。
地元民やタクシードライバーくらいしか知らないような抜け道もGoogle Mapなら指定してくれます。
>>Google Mapが指定する抜け道の例(西麻布⇒表参道)
②燃費を上げる(改善する)
実用性を犠牲にせず、ガソリン代を下げるのに最もインパクトが大きい要素がこれです。
燃費を上げる方法は主に以下の2通り。
【運転方法を変える】
同じ距離を走るにも運転方法が変えれば燃費が変わります。
燃費をよくするための走り方のポイントは
・急加速、急減速をしない
・車間をとる
・視野を広く先の交通状況を常に把握する
です。
上記があまりできていない人は、意識することで、燃費が1~2割くらいは改善すると思います。
【燃費のいい車に乗り換える】
恐らく多くの人が車の維持費を改善するための最強の手段です。
単純に燃費が10.0km/Lの車から20.0km/Lの車に乗り換えればガソリン代は半分になります。
上記の月間ガソリン代が14000円の人なら年間で84000円の節約です。
③燃料単価を下げる
燃料単価を下げる方法は以下。
【燃料の種類を変える】
燃料単価を大きく改善したいなら、燃料単価の安い燃料に対応したエンジンの車に乗り換えるといいです。
自動車の主な燃料は、
・ガソリン(レギュラー、ハイオク)
・軽油
・電気
・LPG
・水素
などです。
電気、LPG、水素については、ガソリンや軽油より走行距離あたりの燃料単価が安くなる傾向がありますが、現状日本の自家用車では車種の選択肢がまだまだ少ないです。充填場所の制約もあります。
自家用車の燃料として広く普及しているのは、「ガソリン」「軽油」です。
単価的には、ハイオクが最も高く、レギュラーはハイオクより約10円安い、軽油はレギュラーより約20円安い、という感じです。
よって、車の燃費が同じなら、単価の安い軽油が燃料代がこの中で一番安くなります。
軽油が使えるディーゼルエンジン車は、ガソリン車と比べて車両価格が高い傾向がありますが、車両売却時のリセールバリューまで考慮すれば車のトータルコストを下げるためのお得な選択肢といえます。
【単価の安いガソリンスタンドを探す】
同一エリアでもスタンドにより燃料単価が若干変わります。
少しでも単価を下げたいなら安いガソリンスタンドを探すといいです。
「Carpon」というアプリなら、近隣最安値のガソリンスタンドを簡単に探せます。
・車の維持費が安くなるアプリ「Carpon」
【ガソリンが安くなるクレジットカードを作る】
各ガソリンスタンドが発行しているクレジットカードを作ることで、ガソリン単価が数円安くなります。
主なクレジットカードは以下。
- 出光カード まいどプラス
- コスモ・ザ・カード・オーパス
- シェル-Pontaカード
など
ガソリン単価が安くなるだけでなく、ポイント還元もあるのでお得です。
高速代
高速をよく使う人は、高速料金も大きな出費になります。
高速料金を大きく安くするにはETCの利用が必須です。
ETC割引を使う
主なETC割引は以下
- 深夜割引 ⇒ 0-4時に利用で3割引
- 休日割引 ⇒ 土日祝日利用で3割引
対象道路をETC利用で自動適用されます。
駐車場代(時間貸し)
コインパーキングなど、出先で使う駐車場の料金です。
時間貸し駐車場代を安くする方法は以下。
- 「駐車場シェアリングサービス」で安くする
- 「駐車場検索アプリ」で周辺の最安値を検索
- 「駐車場代が無料になるクレジットカード」を作る
- 「周辺の提携サービス利用」で安くする
- 「定期券・回数券」で安くする
- 「クレジットカード、電子マネー決済」でポイントを貯める
筆者おすすめの駐車場シェアリングサービスは「akippa」です。
【akippaがおすすめな理由】
- 駐車場代がコインパーキングより安くなる
- 提携駐車場の数が国内最大級(全国44,000ヶ所)
見えない維持費を安くする
「見えない維持費」とは「車両価値の減少」のことです。
車両価値の減少
実際に費用が発生しないので、厳密には「維持費」とは言えませんが、個人的には「見えない維持費」と考えています。
例えば、新車で200万円で買った車が3年後に100万円で売れたとすると、その車の価値は3年間で100万円減ったことになります。
つまり、平均で月間約3万円ずつ価値が減ったことになります。これがその車の「見えない維持費」です。
上記のガソリン代や駐車場代などの主要維持費と比べてもかなり大きいですよね。
この見えない維持費、車両価値の減少額を少なくするための方法は以下です。
リセールバリュー(売却価格)の高い車に乗り換える
「今乗ってる車の価値が下がりきっていて、これ以上売却価格が落ちることはない」という状況ならそのまま乗り続けても見えない維持費はかかりません。乗りつぶすのも一つの選択肢です。
そうではなく、今まさに車の価値が下がり続けている、という状況であれば、「リセールバリュー(売却価格)」の高い車に乗り換えることで、車両価値の減少を抑えることができます。
新車購入後3年後の残価率(売却価格÷新車時購入価格)は、日本での全車両の平均で50%前後と言われています。
しかし、リセールバリューの高い車、価値の下がりにくい車では残価率が70~90%と高めです。
このようなリセールバリューの高い車に乗ることで、将来的な売却価格を上げ、見えない維持費を抑えることができます。
具体的なリセールバリューが高いとされている車種は以下。
簡単に言うと国内・海外含め人気が高い車種です。
SUV :ランドクルーザープラドなど
ミニバン :アルファード、ノア、シエンタなど
コンパクト :アクアなど
クーペ :GT-R、86など
ワンボックス:ハイエースなど
セダン :プリウスなど
特に、ランドクルーザープラドやアルファード、ハイエースなどは海外需要が非常に高く、リセールバリューが非常に高いです。※
車を貸してお金を稼ぐ
維持費が直接減るわけではないですが、「カーシェアで自分の車を人に貸し収入を得る」ことで間接的に維持費を減らせます。