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タクシーの高速道路利用まとめ【料金の仕組み、使い方など】

2021年3月10日




タクシードライバー経験者が解説します。

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タクシーの高速料金の仕組み

タクシーの高速料金は乗客が負担

一般的なメータータクシーの場合、高速料金は原則「乗客が負担」です。(海外のタクシーも乗客負担なことが多いです)

時間や距離に応じたメーター料金に加えて、高速料金の実費を降車時に支払います。

 

高速料金はETCとメーターが連動し自動計算されることが多い

2024年現在、国内の高速道路のほとんどがETCに対応しています。

多くのタクシーはETCを車載しているため、高速道路の料金はETCで支払われることが多いです。

 

タクシーのメーターとETC車載器は連動しているため、高速道路利用時は自動的にメーター料金に高速料金が加算されます。

よって、計算ミスなどの心配はないです。

 

現在は少ないと思いますが、ETC非対応の有料道路の場合や、タクシーがETC非対応の場合は料金所にて現金で通行料を支払います。その場合はメーター料金に加えて手動計算で高速料金が加算され請求されます。

 

高速道路走行時は「距離制運賃のみ」発生

高速道路利用時は走行時間による料金が加算されず、距離による料金のみが加算されます。※東京23区などの場合

つまり、高速道路通行時は渋滞にハマろうが、ノンストップで走行しようがタクシーの料金は変わりません。

 

ちなみに、この料金設定の切り替えはタクシードライバーの手動により行われます。自動切換えではないです。

具体的にはメーターの「高速ボタン」をドライバーが押すことで設定が切り替わります。(個人的には押し忘れ防止のため、ETC連動とすればよいと思っています)

切替のタイミングは、原則的には「自動車専用道路の開始・終了の標識通過時」ですが、実態としてはドライバーにより誤差はあります。

 

タクシーでの高速道路の使い方

①高速道路の入口と出口を指示する

使いたい高速の経路が決まっているときは、乗車時にドライバーへ高速道路の入口と出口を指示するとよいです。

基本的には新人ドライバーや営業範囲外のタクシーでなければ、営業範囲内の主要高速道路の入口、出口は知っているはずなので、上記を伝えるだけで十分と思います。

 

②住所を伝えナビ通り進行するよう指示する

経路がわからないときや、経路を指示するのが面倒なときは、目的地の住所を伝えてナビ通りに時間的最短経路で進行するようドライバーへ伝えるとよいです。

 

③ドライバーの提案を受ける

目的地を伝えると、ドライバーの方から高速利用を提案してくることもあると思います。

ドライバー的には「時間的」最短経路で目的地に行きたいので、下道利用より料金が高くなる場合でも積極的に高速利用を提案してきます。

高速を使って早く目的地に行きたいなら、提案に乗っかっるのもありです。

 

タクシーで高速を使うと料金は高くなるか?

基本的には高速を使うとトータルのタクシー料金は高くなることが多いです。理由は以下。

  • 高速道路通行料金が加算される
  • 下道と比べ走行距離が伸びることが多い

よって、少しでもタクシー料金を安くしたいなら、高速を使わず下道のみで走行したほうが安くなることが多いです。

 

ただし、以下の場合は高速を使った方が安くなる可能性があります。

  • 下道が渋滞している
  • 下道と高速がほぼ並走しており、走行距離が変わらない

高速料金の負担はありますが、下道利用時と比べ走行時間が圧倒的に短くなるため、トータルのタクシー料金がほぼ同じ、または安くなる可能性があります。料金がほぼ同じであれば、目的地に早く着く高速を使った方がいいです。

 

帰りの高速代はドライバーの自腹か?

乗客を高速で目的地まで送った後、基本的にタクシーは自分の営業エリア(繁華街など)へ戻ります。下道で戻るか、高速で戻るかは状況によります。

高速を使って戻る場合の高速料金負担は

①ドライバー負担

②タクシー会社負担

③乗客負担

の3パターンがあります。

 

多くの場合は、①か②です。

タクシー会社により、帰りの高速料金の負担があります。

負担範囲もタクシー会社によります。全額負担の会社もあれば、負担される区間に制限がある会社もあります。

ちなみに、私の所属していたタクシー会社では、営業エリア外の区間の帰りの高速料金は会社負担でした。(営業エリア内の高速料金はドライバー負担)

 

稀ですが③の場合もあります。

例えば、東京23区では営業区域境界から50km以上離れた場所が目的地の場合は、帰りの高速料金を乗客に請求できるルールになっているタクシー会社があります。

しかし、実態としては帰りの高速料金を乗客に請求するドライバーは少ないです。営業区域の境界から50km以上というと、タクシーの営業としてはかなりの長距離です。(料金的には1万円台後半以上)

実際に帰りの高速料金を請求するなら、乗車申込時にその旨を乗客に伝える必要があると思います(ほとんどの人は知らないルールなので)。基本的には帰りの高速料金を請求されることはほとんどないので、そんなことを言うようなら乗客は他のタクシーに乗るでしょう。

つまり、長距離乗車のチャンスを逃してまで帰りの高速料金を請求するドライバーは少ないということです。

 

運転手が高速ボタンを押し忘れたらどうなるか?

高速道路走行時に運転手が高速ボタンを押し忘れたら、下道と同様に時間による料金がメーターに加算されます。

よって、高速道路に乗っても運転手がボタンを押さないようなら、押すように指示してください。

 

高速ボタンは運転手が手動で押す必要があるので、たまに押し忘れるドライバーもいます。実際、著者も何度も押し忘れました。

 

タクシードライバーは高速道路を使いたがるか?

基本的には高速道路を好むドライバーが多いと思います。

 

高速道路を使えば、長距離を短時間で走ることができるので、タクシーの営業効率が上がります。

ドライバー的には目的地までの時間的最短経路で走りたいです。

しかし、経路の選択権は乗客にあるので、乗客の都合のいい経路を選択すればよいです。







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