タクシードライバー経験者が、タクシーの支払い方法についておすすめ度の高い順に網羅的に紹介します。
※それぞれの支払い方法の使用可否は利用予定のタクシーに直接確認してください
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タクシー配車アプリおすすめ比較完全版2023
こんな方におすすめ タクシーをアプリで呼びたいすべての人 2023年1月現在、国内で使える主要タクシーアプリは以下です。 DiDi ←おすすめ! GO ←おすすめ! S.RIDE(PR) ...
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配車アプリ決済 ←一番おすすめ!
配車アプリ対応のタクシーが多いエリア(東京、大阪などの都市部)であれば、2023年現在最もおすすめできるタクシーの支払い方法です。
タクシーを「配車」せず、流し・待機中の空車タクシーに直接乗る場合でも配車アプリ決済できるアプリは以下。(もちろん、配車時もアプリ決済可)
配車アプリ決済のメリット・デメリットは以下。
【配車アプリ決済のメリット】
- 降車時の支払い手続きが不要
タクシーから降りる際の、料金支払い手続きがいらないので、目的地に着いたらすぐにタクシーから降りることができます。
清算に時間がかかり後ろからクラクションを鳴らされる心配も少ないです。
アプリでタクシーを呼び、アプリ決済を選択した場合は自動的にアプリ決済されます。
流しのタクシーをアプリ決済する場合は、タクシーの車載端末とアプリを操作することで、走行中に決済手続きを完了できます。
- アプリのクーポンでお得
配車アプリ限定のクーポンでタクシーの料金が割引になります。
クーポンは、初回利用時にもらえるものや、友達紹介時、期間限定クーポンなど様々です。
- 乗車履歴がアプリ上に残る
配車アプリで決済すると、乗車履歴がアプリ上に残ります。
領収書もアプリ上で発行できるので、領収書をもらい忘れる心配がなく、管理も楽です。
- 料金を事前に確定できる
配車アプリの「事前確定運賃※エリア限定」機能を使うと、タクシーに乗る前に料金を確定することができます。
仮に、遠回りされたときも料金が変わることがないので安心です。
- 連携したクレジットカードなどにポイントが貯まる
配車アプリ決済による料金は、アプリに登録したクレジットカードなどへ請求されます。
そのため、配車アプリ決済によりクレジットカードなどのポイントを貯めることもできます。
タクシーの料金は、クレジットカードで直接車内決済もできますが、ほとんどの場合貯まるポイント数は同じ※なので、メリットの多い配車アプリ決済をおすすめします。
※クレジットカードによっては指定のタクシー会社利用で特別ポイントが付くこともありますが、かなり限定的です
【配車アプリ決済のデメリット】
- 配車アプリ非対応エリア・タクシー会社では使えない
2023年現在、都市部では配車アプリの対応エリア・対応タクシー会社が増えつつありますが、依然としてアプリ非対応エリア・タクシー会社はあります。
その場合は、以下、他の支払い方法を検討してください。
- 電波の悪い状況では使えない
電波が悪い場所など、通信状態が悪い状況では配車アプリ決済ができません。場所をズラすなどの対応が必要です。
【配車アプリ決済の利用手順】
細かい手順は配車アプリにより異なりますが、ざっくりとした流れは以下のとおり。
①アプリでタクシーを呼んだ場合
配車画面の支払い方法でアプリ決済を選択し配車 ⇒ 乗車 ⇒ 目的地到着、そのまま降車
②流しの空車タクシーに直接乗った場合
乗車 ⇒ 走行中に後部座席の端末と自分の端末を操作・決済(基本的に運転手とのやり取りは不要) ⇒ 目的地到着、そのまま降車
電子マネー
支払い手続きがスムーズで、配車アプリ決済の次くらいにおすすめの支払い方法です。
タクシーの支払いに使える主な電子マネーは以下。
- 交通系IC(Suica(スイカ)、PASMO(パスモ)、KITACA(キタカ)、manaca(マナカ)、TOICA(トイカ)、ICOCA(イコカ)、はやかけん、nimoca(ニモカ)、SUGOCA(スゴカ)など)
- その他電子マネー(QUICPay(クイックペイ)、iD(アイディー)、WAON(ワオン)など)
【電子マネー決済のメリット】
- 支払い手続きが早い
降車時の支払い手続きにかかる時間が短いです。(上記、配車アプリ決済を除けば最速の部類に入ります)
駅の改札やコンビニと同様、カードまたはスマホのタッチ一発で決済できます。
- 電子マネーのポイントが貯まることがある
電子マネーの種類にもよりますが、電車の利用や買い物と同様、タクシー利用でも電子マネーのポイントが貯まることがあります。
【電子マネー決済のデメリット】
- 残高不足の場合、他の支払い方法が必要
電子マネーの残高が不足していると、他の支払い手段が必要になり無駄に時間がかかります。
残高不足時の選択肢は以下。
①残高を使い切り、他の支払い方法で不足分を補う
②電子マネー支払いをキャンセルし、他の支払い方法で全額支払う
- 車載端末故障時は使えない
車載端末の故障・メンテナンス中などの場合は電子マネー決済できません(滅多にないですが)。心配なら乗車時にドライバーに確認するとよいです。
【電子マネー決済の利用手順】
目的地到着 ⇒ 運転手に○○(電子マネーの種類)で支払う旨を伝える ⇒ 車載端末にタッチ・決済 ⇒ (必要に応じて)領収書受領 ⇒ 降車
QRコード
タクシーの支払いに使える主な電子マネーは以下。
- auペイ、d払い、LINEペイ、ペイペイ、メルペイ、アリペイ、ウィチャットペイなど
【QRコード決済のメリット】
- 支払い手続きが早め
降車時の支払い手続きにかかる時間が短かめです。
- QRコードのポイントが貯まることがある
QRコードの種類にもよりますが、他の買い物と同様、タクシー利用でもQRコードのポイントが貯まることがあります。
【QRコード決済のデメリット】
- 残高不足の場合、他の支払い方法が必要
QRコードの残高が不足していると、他の支払い手段が必要になり無駄に時間がかかります。
残高不足時の選択肢は以下。
①残高を使い切り、他の支払い方法で不足分を補う
②QRコード支払いをキャンセルし、他の支払い方法で全額支払う
- スマホの電池が切れると使えない
スマホの電池が切れると、自分のQRコードを表示できず決済不可です。
- 車載端末故障時は使えない
車載端末の故障・メンテナンス中などの場合はQRコード決済できません(滅多にないですが)。心配なら乗車時にドライバーに確認するとよいです。
【QRコード決済の利用手順】
目的地到着 ⇒ 運転手に○○(QRコードの種類)で支払う旨を伝える ⇒ 車載端末にQRコードを読み取らせる・決済 ⇒ (必要に応じて)領収書受領 ⇒ 降車
現金
従来からのオーソドックスな支払方法です。2023年現在でもまだまだおすすめできる方法です。
【現金払いのメリット】
- 全国どのタクシーでも100%使える(はず)
現金お断りのメータータクシーは日本国内には存在しないはずです。
- 車載端末の状態によらず決済可能
完全アナログ決済のため、車載決済端末の故障、通信障害などの状況でも現金なら決済できます。
- 決済スピードが早め
状況によっては、上記の電子マネー・QRコード決済と比べて、端末操作がないぶん決済スピードは早いです。
【現金払いのデメリット】
- 高額紙幣だとお釣りが出ないことがある
タクシーによっては、1万円札などの高額紙幣に対するお釣りの用意が不十分で、お釣りが出ないことがあります。
目的地到着後、お釣りが出ないことが判明した場合は、コンビニなどでお金を崩す、自宅に小銭を取りに行くなどの対応が必要になり面倒です。
なので、高額紙幣の現金しか支払い方法がない場合には、タクシーに乗る前にドライバーにお釣りが出ることを確認したほうがいいです。
【現金払いの利用手順】
目的地到着 ⇒ 運転手に現金を渡す ⇒ (必要に応じて)お釣りと領収書受領 ⇒ 降車
クレジットカード
タクシーの支払い方法としてはあまりおすすめできない方法です。
クレジットカードのポイントを貯めたいなら、「配車アプリ決済」などの料金請求先をクレジットカードに設定し、アプリ決済することをおすすめします。
【クレジットカード払いのメリット】
- クレジットカードのポイントが貯まる
【クレジットカード払いのデメリット】
- 決済に非常に時間がかかることが多い
- 状況により使えないことが多い
【クレジットカード払いの利用手順】
目的地到着 ⇒ 運転手にクレジットカードを渡す ⇒ サインまたは暗証番号の入力(タクシー会社による) ⇒ クレジットカード、領収書、カード利用控えの受領 ⇒ 降車
タクシーチケット
主にビジネス利用などにおすすめできる方法です。
【タクシーチケット払いのメリット】
- 自分「以外」が乗るタクシー料金の精算が楽
- 経費処理が楽
【タクシーチケット払いのデメリット】
- チケット発行に手間がかかる
- 使えるタクシーが限られる
【タクシーチケット払いの利用手順】
目的地到着 ⇒ タクシーチケットに必要事項を記入 ⇒ 運転手にタクシーチケットを渡す ⇒ 領収書の受領 ⇒ 降車
その他タクシー乗車券
その他、地域や利用者を限定したタクシー乗車券があります。主なタクシー乗車券は以下のとおり。
商品券
一部のタクシー会社ではJCBギフトカードなどの商品券が使えることがあります。
子育て支援券
妊産婦などを対象として、各自治体で子育て支援券(名称は各自治体により異なる)を発行していることがあります。一部のタクシー会社では子育て支援券の支払いに対応しています。
詳細は各自治体にお問い合わせください。
福祉タクシー券
障害者などを対象として、各自治体で福祉タクシー券(名称は各自治体により異なる)を発行していることがあります。多くのタクシー会社で福祉タクシー券の支払いに対応しています。
詳細は各自治体にお問い合わせください。
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タクシーの料金支払い方法の注意点
乗車時に運転手に支払い方法の使用可否を確認する
現金以外の支払い方法を使うつもりなら、タクシー乗車時に運転手に支払い方法の使用可否を確認しておいた方が安心です。
なるべく現金を用意しておく
現金以外の方法の場合は状況により稀に、タクシー降車時に支払いができないことがあります。
タクシーの料金は基本的にサービス提供後の後払いのため、降車時に支払いできないことが判明するとかなり面倒です。
上記のように、乗車前に事前にドライバーに使用可否を確認していても、車載端末の不具合や通信障害、カードの残高不足などにより現金以外の支払い方法では支払い不可能になる可能性が少なからずあります。
特に、「クレジットカード」は他の支払い方法と比べて、「支払い不能」に陥る可能性が高いので要注意です。
よって、いずれの支払い方法を使うにしても、タクシー乗車時には料金分の現金を用意しておくことに越したことはないです。